レリーフ状ではない立体物の鋳物は中を空洞にするため、鋳型(=外型)の中に金属の厚み分小さくなった鋳型=中型を作ります。この中型のことを中子(なかご)と呼びます。
外型の作り方はレリーフの鋳型(p3)のページの1〜6と基本的に同じです。

ここでは、中子を用いた込型法の鋳型作りを紹介します。




込型鋳造法の工程記録スライドビデオを作りました。(2008.2.22)
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こちらから


1・石膏の原型。石膏原型の場合あらかじめ原型に水を吸わせておく。原型上下のでっぱりは中子のハバキとなるところ。 2・原型を二分し下半分を土間土で埋める。これが押台になる。カリ石鹸を離型材として原型に塗布する。
 
3・レリーフの時と同じように油を離型面に塗った紙土をつけ、ハバキになる部分は玉土をつける。埴汁を塗ったあと粗土をつける。このあと素灰を貼り付け乾燥させる。
 
4・ある程度乾燥したら、筋金をいれます。筋金が交わる所では針金で結ぶ。筋金をいれたら、埴汁を塗って粗土をつけていく。
5・粗土をつけ終われば、素灰を貼り、乾燥させる。乾燥したら原型ごと型をひっくり返す。 6・型をひっくり返したところ。余分な土を払い落とし、原型部にカリ石鹸を塗っておく。
 
7・ハバキにハマリを掘り、「3」からと同じように紙土、玉土、粗土をつけていく。筋金をいれ、埴汁を塗り粗土をつけていく。
8・素灰を貼って乾燥させる。 9・型を壊さないように慎重に開く。原型を型から取り出し、型の壊れたところを修正する。

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