美術教材カタログより
各社カタログに掲載されている鋳造教材



『新日本造形 図工・美術総合的学習カタログ』2005年度版より


「彫金・金工」というコーナーに鋳金・アロイというページがあります。また、指輪づくりというページにリングワックス等の材料、工具が掲載されています。
そこに掲載されている商品には、

ロストワックス 蝋です。ロストワックスの原型を作る材料で粘土に近い加工性あり。
鋳型用石こう 耐火石膏です。1060℃の高熱に耐えられ、金属鋳込み時には石こう型を100℃に温めるとの注意書き。
SN-アロイ 金属地金。低融点合金。融点138℃〜170℃とのこと。
離型パウダー 型離れを良くする目的とした粉です。
リングワックス 指輪の蝋原型をつくる材料。
指輪製作工具
いろいろ
ワックスの成型工具、鋳込んだあとの仕上げ工具など。


また、技法について、


「ロストワックスを使った鋳金」
「シリコンゴムでのSN-アロイの型づくり」
「SN−アロイを使った鋳金作品作り(石こう型使用)」
「ワックスを使った指輪の原型の作り方」

と4つ紹介されています。

「SN−アロイを使った鋳金作品作り(石こう型使用)」は写真入りで手順を追って載っています。が、ちょっと気になるところが一つ。
作り方のAの説明で、「石こう型を十分に乾燥させ・・・」とあります。下線が引いてあり注意を促しているのですが、乾燥の意味を各人がどうとるか、と思うと怖いです。
つまり、水分を飛ばしてね。ということでしょうが、石こうが固まった=乾燥したととらえると危ない。

鋳型に水分が残っていると上手く鋳込めない(気泡などが発生)可能性があるだけでなく、最悪、救急車を呼ぶような事態が起こる場合もあるのです。溶けた金属が飛び散ります。

参考までに、内装建材として使われている石こうボードには重量比で約21パーセントの結晶水が含まれているそうです。


みなさん、ご注意ください。




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