鋳造教材研究その2
BSSカタログより、「ペーパー鋳型メタル」


BSSカタログ掲載
「ペーパー鋳型メタル」という教材を取り寄せました。650円。

ダンボール紙と厚紙で鋳型をつくり、薄い板状の鋳物を作るセットです。ちなみにこれもスタンダードメタル商会さんの開発商品みたいです。

●セット内容
・地金(ピューター約60g)
・鋳型用のダンボール8cm×13cm×2mm厚
・鋳型用のコルクシート8cm×13cm×2mm厚
・鋳型用の厚紙8cm×13cmが5枚
・説明書1枚

では説明書みながら作っていきましょう!
(説明書にくわしく作り方が書いていました。)

1、段ボール紙に作りたい形の輪郭を下書き
します。

2、カッターで切ってみたがうまく切り抜けず断念して糸鋸盤をつかってみました・・・。このダンボール紙硬すぎます。

3、流し込み口も切り抜く。湯口です

4、白く薄い厚紙をきりぬいたダンボール紙を挟んで、ボンドで糊付けします。

5、流し込み口はこのように漏斗状になるように工作します。説明書に詳しく作り方が書いてます。

6、ガムテープでぐるぐる巻いて補強します。

7、地金(付属のピューター60グラム)をガスコンロでお玉に乗せて溶かします。簡単に溶けますが、熱いので注意!

8、型を立てて、ペンチではさんで流し込む。 が・・・・。

9、地金が足りず失敗・・・

10、ダンボールだけの補強では強さが足りず、溶けた地金の圧力で型が膨らんでしまって失敗した&単純に切り抜いた形が大きすぎて地金が足りなかったようです・・・。
残ったコルクシートを使ってリベンジ・・・!

1、いきなりフリーハンドで、はさみとカッターナイフを使って切り抜きます。

2、白い厚紙を貼り付けます。

3、これもガムテープでぐるぐると補強。

4、さらに地金の圧力で型が膨らむのを予防するため、写真のような冶具ではさんで、地金を流し込みます。

5、流し込みました。

6、型を破いて、できた鋳物を取り出します。今度はうまくいった。




さて、できた魚型プレートですが、表面がイボイボしてます。ガス噴かれですな。
ボンドの水分が残っていたと思われます

でも形としてはちゃんとできました。

もう少し厚みがあると重量感もあり、鋳物っぽくてよいかもと思います。
コルクシート2枚ぐらいの厚みがよいかも。

仕上げも、湯道を切って少々整えればOKです。

説明書には詳しく作りかたが書いてあり、資料としてもとてもよいものです。

ただ単に形だけを作るのでしたら1時間もあればできてしまいます。それだけに、授業での教材としては、650円は少々高価かもしれません。




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