美術鋳造をしている者からの鋳物体験実習考案
〜学校教育での鋳物作り〜


[はじめに]

 私が鋳物、鋳造というものを知ったのは宮崎大学教育文化学部美術科に入学してからであり、それまでの私の学んできた学校教育のなかであえて鋳造を取り上げられることはなかった。

 鋳造というものをすごく簡単に述べると、溶かした金属を型に流し込んで物を作ることなのだが、いくら学校教育のなかで学んでなかったとはいえ、そのような物があるということは知っている、というぐらいだった。考えるに、小・中学生に鋳造あるいは鋳物を知っているかと聞いて、知っていると答える児童・生徒は、ごく少ないのではないだろうか。 また、一般の大人でも知らない人はいる。


 また、美術工芸の分野では鋳造のことを鋳金(ちゅうきん)といって、金工(金属工芸)のひとつなのだが、人に「鋳金をやっています。」と言っても、まず伝わらない。「あぁ、彫金(ちょうきん)ですか。」と言われることが多い。

 鋳造、鋳物という言葉をだしても、聞いたことがあるというぐらいの反応しか示さないのがほとんどである。「金属を溶かして型に流し込んで作るんです。街中にある銅像やお寺にある釣鐘、茶釜を作る方法と同じです。」などと言えばなんとか理解してもらえるという具合である。
 はっきりいって、なんとなく寂しいし、とくに彫金と間違われると憂鬱になる。

 鋳造・鋳物にのめりこむほどに鋳金・美術鋳物がそんな存在であることに気付くのだが、やればやるほどに鋳金、そして「ものづくり」の楽しさを知ったし、大変さも知った。


 そんな鋳金・美術鋳物を少しでも多くの人にその存在を知ってもらいたいし、見てもらいたい。そして、私は大学が教育系だったこともあり、学校教育のなかで生徒達に鋳物、鋳造を知ってもらい、体験させたいと常々思っていた。そんな時、当時東京藝術大学大学院生の中村氏に、鋳造の設備がないところで鋳物を作ってみようというワークショップの計画に誘われた。その内容が自分のやってみたいことと重複している部分があるので参加することにした。

 また、インターネットのホームページで、教育現場で鋳物をしたという情報を見つけることが出来るのだが、技術科の授業でやったというのがほとんどで、実践している先生方も手探りの状態というのがその内容を見ていてわかった。そんな方々に少しでも手伝いになるようなことが出来ないかと思った。



 これらをきっかけに今回の「美術鋳造をしている者からの鋳物体験実習考案」を作ろうとしたわけである。常々考えていた、「学校教育での鋳物作り」を、これまでの学校教育での経験や大学・大学院で学んだこと、ならびにワークショップなどの経験を通して考察していきたい。



パッと思いつくままテーマを上げてみます。
それらについて私論を並べていこうと思います。


●鋳金と美術、図画工作教育

○設備、材料等について

鋳金ワークショップ

美術教材カタログより

技法研究

○授業でできること

鋳造教材研究


何かまた、テーマを思いついたら増やしていきます。





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これまでの実績





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参考にしていただけたら幸いです。