西都原考古博物館体験講座
「銅鏡を作ろう」資料
(その2)


2日目(12月2日)鋳込み・磨き

3〜鋳型の焼成
鋳型を電気窯にいれ、約800度まで焼成する。
金属の鋳込み直前まで約300〜400度で保温しておく。

鋳込み作業の準備
・燃料となる炭(オガ炭)を適当な大きさにカットする。
・炭に火をおこす。
・溶かす量は1回で500g。(銅375g・錫100g・鉛25g)

※注意事項※  
溶けた金属の中に水が入ると水蒸気爆発する恐れがあり危険です。
ヤケドとガス中毒に気をつけましょう。


4〜鋳込み(午前中)
4-1

火のついた炭の中にルツボを置いて、ルツボに銅線を半分入れ、ドライヤーで風を送り加熱する。

4-2

銅線が真っ赤になったら錫を入れて溶けるのを待つ。溶けたら残りの銅線、鉛を入れる。
4-3

湯口を上にして鋳型を砂に埋め、坩堝を七輪から抜きあげ、溶けた地金を湯口から流しこむ。
4-4

溶湯を流し込んだ後。

5〜研磨(午後より研磨作業。)
 
5-1 鋳型を破壊して中の鋳物をとりだす。
5-2 湯口、上がり、バリをカットする。
5-3 砥石で荒削りした後、耐水性紙やすりで表(鏡面)を磨いていく。荒→細へ。
  (まず荒い紙やすり(100番台)で十分に研ぐ。1時間は研いでください。)
5-4 耐水性紙やすりの1500番まで磨いたら滑石で磨く。
  (模様面も軽く紙やすりで磨くと模様がきれいに浮き出ます。)

 
↑ 2時間ほど磨いたものです。顔が映るぐらい磨ければ銅鏡の完成です。お疲れ様でした。

一言アドバイス
顔がきれいに映るまで磨きたい方は、耐水紙やすりをホームセンター等で買い、家に帰ってまた荒いほうから磨きなおしてください。1日1時間で1週間はかかります。(あんまり連続で磨き続けると腱鞘炎になりますのでご注意を!)
参考・・・100番台耐水ペーパー・3時間、200番台2時間、400番1時間、800番30分、1500番30分。仕上げに金属用コンパウンド(ピカールなど)で磨き上げると、つるつるピカピカになりますよ。


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